植物を栽培する上で、大切なこと、、
それは、自分の住んでいる場所の環境を把握することです。
日当り・風通し・季節の変化 の3点について、意識するようにします。
それぞれの植物が育つ環境を知っておくと、その後の置き場所の参考に
なります。
<日当り>
一般的に 午前中陽の当たる場所が好ましいです。
「夏」は午前中でも木陰や軒下。「冬」午前中から一日中陽にあてます。
地面(特にアスファルト)の上に置くと照り返しで植物に負担がかかるため、
地面から離す工夫します。(盆栽棚。すのこの台。レンガを両側に積み板を
渡す、など) 天然のヨシズをかけて夕~夜ヨシズにも水をかけると夜間に
空中湿度が保てるので環境が良くなります
<風通し>
【風通し】と【風が吹く】は違います。風通しを好み、風が吹くのを嫌います
風が強い程 空中湿度が低くなるため、マンションの高層階は乾燥に注意
します(植物は空中湿度を必用とする)近くに木があるとそれだけで湿度が
保たれよい環境になります。ただし植物を密集させ過ぎると風通しが悪くなる
ので注意します。
<一年中の気温の変化>
季節によって扱いを変えます。
「春」「秋」は 戸外の日当り、風通しの良い場所。
「夏」は強い陽射しのあたらない場所。一日中木陰や寒冷紗の下や、
北側(多少陽があたる)に置きます。
「冬」は戸外の陽のあたる場所。極寒期の夜間は、鉢の中が凍ってしまわない
よう 軒下や暖房の入っていない室内に取り込みます(南国系の植物も)
1月になると冬芽や根が動きだすので、日中は陽にあて、晴れの日は水やり
もするよう心掛けます。
常緑樹は、冬場も葉から水分が放出され、光合成もするので、陽に当てて、
水やりもします。
<植物の特徴を知り育てる>
*日当りが好きな植物と日陰の好きな植物があります。
*育った環境によって水を欲しがる植物とあまり必要としない植物があります。
*観察することをお勧めします。
積極的に雑木林を歩き、高木、中木、低木、下草とそれぞれどんな環境に育ち
どんな影響を他の植物に与え共生しているかなどを観察します。
*一般に、花もの実ものは日当りの良い場所に置き、肥料を好みます。
*葉の残る常緑樹や、花芽のついた植物などは特に日中に日に当てるようにする
と良いでしょう。
<水やりについて>
*植えて1~2週間と夏場は毎日たっぷりの水やりをします。
秋、春は夏場と比べ日光も弱まるので、徐々に水やりを控えます。
冬場は3~4日に1回ですが、植物や環境によって違うので、あくまでも
状態を観察しながらやるようにします。(常緑樹は二日に一回くらい)
水をやる時は、鉢底から水が溢れ出るほどたっぷり与えます。その後
ある程度土の中を乾燥させると、水分を求めて細かい根を伸ばし丈夫に
なります。根は土の中の酸素も必用と覚えておきましょう。
(松などの針葉樹は特に土の中に酸素を必要とします。)
大切なのは土の中がどんな状態かを考えます。
<環境の変化に注意する>
*植えたばかりは、1週間ほど冷暖房の入っていない室内などで管理し、徐々に
屋外に 出します。
*盆栽にする植物のほとんどは屋外で育っている植物なので、なるべく屋外で
育てるようにします。
*ずっと日陰や室内で育てたあと、急に直射日光に当てたり、
気温の変化が激しすぎると、弱るので注意します。
*日光が弱すぎたり(室内ばかりで育てる場合も含む)風に(気流)に当てない
と、軟弱に弱々しくなります。
蒸れると、ウドンコ病になり、反対に乾燥し過ぎると、
と葉ダニがでるので注意します。ハダニやうどんこ病は春と秋になりやすい
ので注意します。